便秘に効くお茶ランキング HOME » 目指せ美腸!本気で便秘を改善させるためのお茶の選び方 » 便秘は早めに改善!放っておくとこんなに怖い

便秘は早めに改善!放っておくとこんなに怖い

便秘を甘く考えてしまう方もいるようですが、状態が悪化すると様々なトラブルを引き起こします。ここでは便秘が引き起こす症状やそれを改善するにはどうしたら良いのかについてご紹介しましょう。

便秘が引き起こす症状

代表的な症状とも言えるのがお腹の張りです。老廃物が体内に溜まってしまうことによりガスが発生し、お腹が張って苦しいと感じる方もいます。 便秘といっても人によって症状の重さは異なりますが、便秘とは関係なさそうなトラブルの中にも便秘が原因となって発生しているものがたくさんあるのです。

例えば、便秘になって体内に老廃物が蓄積すると血行が悪くなります。血行不良は様々なトラブルを引き起こすことで有名ですよね。 ニキビや吹き出物といった肌トラブルが発生しやすくなるだけでなく、自律神経の働きが悪くなって頭痛やめまい、食欲不振などが起こることもあるのです。

それだけではありません。血行不良が病気の原因になることもあるので、便秘は様々な病気のリスクを高めてしまいます。

初期便秘の症状とおすすめのお茶

まだ便秘の状態がひどくないうちはほとんど体調には影響しません。ただ、早い段階でお腹の張りを感じる方がいるようです。 この段階ではまだ強い成分を取り入れる必要はないので、ひどい便秘ではない場合でも安心して取り入れられるような成分が含まれたお茶を選択しましょう。 初期の便秘に向いているのは、あまり作用の強くない成分を含んだお茶です。

例えば、ルイボスやマグネシウム、水溶性食物繊維、ビタミンCなどを含んだお茶から試してみましょう。こういった成分は下剤のような強い働きを持った成分とは違い、ゆるやかに働きかけてくれるので、急激にお腹を下してしまうような心配も少なくて済みます。仕事をしている方などは会社で急にお腹が下ってしまうと困りますが、そういった場合も作用のゆるやかな成分が含まれるお茶を取り入れて対策を取ってみてくださいね。

便秘が悪化した場合の症状とおすすめのお茶

できるだけ初期の便秘で改善しておくことが理想的ではありますが、それが出来ずひどい便秘に悩まされてしまう方もいるかもしれません。このようなケースでは、作用のゆるやかな成分を取り入れたとしても変化は実感できないでしょう。 先述した成分を含むお茶で変化が得られなかった場合、もう少し強い成分が含まれているものを選択してみるのがおすすめです。

例えば、センナやキャンドルブッシュ、キダチアロエなどが含まれているお茶は即効性もあり、短期間での便秘解消効果が期待できます。 ただし、即効性があって効果も強いということはそれだけ身体に与える刺激も大きいということです。体への刺激も強いことを意味しているため、日常的に取り入れてしまうのではなく便秘の対策が遅れてしまい状態が悪化してしまった場合に取り入れるものと決めておいた方が良いかもしれません。

悪化する前に改善しよう

便秘が悪化してから対策を取れば良いと考えている方もいるかもしれませんが、できるだけ早い段階に対策を取っておいた方が改善できる確率が高まります。状態がかなり悪化してから慌てて対策を取るとどうしても変化が実感できるまでにかかる時間も長く、下手をすると病院などで薬を処方してもらわなければ改善されないような事態に陥ってしまうこともあるかもしれません。

便秘はちょっとしたトラブルのように思われがちですが、体内に老廃物が溜まった状態になると悪玉菌が増えやすく、発がん物質が増えてしまいます。ここからも便秘を軽視してはいけないことがわかるでしょう。 できるだけ手軽に実践できる対策としておすすめしたいのが、ご紹介したようにお茶を飲むということ。便秘解消効果を持ったお茶はいろいろあるので、手軽に続けられる対策として取り入れてみてくださいね。

その他便秘が原因の病気

「万病のもと」と言われることもある便秘。ただ単に便が出ないというだけでなく、実は慢性化してしまえば怖い病気を引き起こすこともありえます。便秘が原因で起こる病気にはどんなものがあるのでしょうか?

便秘によって便が硬くなってしまうと、便を出すときに肛門を傷つけるリスクも高まります。肛門から出血したり痛みを感じたりすると便意があっても我慢してしまう方も。そうするとますます便秘が悪化して、負のスパイラルに陥ってしまいます。

大腸潰瘍・穿孔

便が体外に排出されずに大腸内に長く留まってしまうと、大腸に潰瘍ができたりひどい場合には穴が開いたりしてしまうこともありえます。想像するだけでも痛いですよね。

また、ひどい場合には大腸の中に便から細菌が広がってしまい急性腹膜炎になることも。腹膜炎になると、便秘以外に吐き気や嘔吐、腹痛などが症状として現れます。そうなると、病院でしっかりと治療してもらわないといけませんから、慢性的な便秘に悩む方は、一人で悩まずに医師に相談することも大切です。

腸閉塞

がんが原因となって引き起こされることの多い閉塞性大腸炎も、実は便秘が原因となることがあります。津島市民病院から報告された症例によれば、10日前から便秘症状があった30代の女性が便秘から1週間後に腹痛を感じ受診。腸閉塞が疑われて入院し、検査をした結果、閉塞性大腸炎で手術をすることになったそうです。

便秘が原因で引き起こされる病気によって手術となれば、仕事や日常生活にも大きな影響を及ぼします。便秘の悪化や慢性的な便秘は、こうした怖い病気を引き起こす原因にもなってしまうのです。

糞便塞栓症

便秘により体内に便が止まり、長い時間そのままになってしまうと、便を自力で排出することができなくなり、指や器具などを使って肛門から直腸に溜まった便をかき出さなければならなくなります。

糞便塞栓症になると、直腸の隙間から便が漏れ出し、下痢のような症状が見られることもあり、日常生活にも支障をきたしてしまいます。

脱肛、直腸粘膜脱

便秘によって便がカチコチになり、排便時にいきむと、肛門周辺の血管が腫れてしまうことがあります。さらに悪化すると、腫れた部分(痔核)が肛門の外に出てきてしまい、痛みがますます強まることに。この状態を脱肛と呼びます、

脱肛がなんども起きれば、直腸の粘膜も肛門の外にスライドして出てくることがあり、直腸性粘膜脱が怒り、肛門部の腫れや痛み、出血などを感じることとなります。

直腸性粘膜脱の治療には、手術などの外科的治療を行うことも。たかが便秘と考えていると思いがけず手術が必要になることもあるのです。

アレルギー症状

便秘で体内に宿便が溜まると、大腸のバリア機能が低下して、肌荒れやアレルギーなどの症状を引き起こすことがあります。女性なら、便秘が続くとニキビや肌荒れが悪化するという経験のある方も多いかもしれません。

認知症

もともと腸の働きが加齢によって低下しがちな高齢の方は、便秘になりやすい傾向にあります。「よくあることだから」とそのままにして、慢性的に便秘が続くと、認知症などの認知機能障害が現れることもあると言われています。一見関係ないように思える病気も引き起こす恐れもあります。

他にも、きちんとした研究報告はまだありませんが、便秘が続くと大腸がんなど命に関わる病気を誘発する可能性も指摘されています。場合によっては入院や手術が必要な重大な病気にもつながる便秘を解消するには、早め早めの対処と予防が何よりも大切。日常生活の改善や、早めの治療を心がけましょう。

参考:『わかりやすい病気のはなしシリーズ49』一般社団法人日本臨床内科医会
http://www.japha.jp/doc/byoki/049.pdf

参考:『急性出血性直腸潰瘍と宿便性潰瘍』日本大腸肛門病学会雑誌 2001-10-1
http://ci.nii.ac.jp/naid/10011528653

参考:『若年者に発症した宿便性閉塞性大腸炎の 1 例』日本腹部救急医学会雑誌34(6),2014
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaem/34/6/34_1153/_pdf

便秘が原因で引き起こされる病気とは?

便秘をそのままにしてしまうと、さまざまな病気を引き起こす原因となってしまいます。便秘によってリスクの高まる病気や症状には、一体どんなものがあるのでしょうか?

頭痛

便秘が引き起こす身体の不調のひとつに、頭痛があるといわれています。お腹と頭、身体の場所としては離れていますが、頭痛の中でも偏頭痛は便秘由来のものもあるそうです。

頭痛は諸種の疾病の随伴症状としてある場合が多く、その場合は機能的に、或 は化学的に原因となる疾病より刺戟を受け、反射的に大脳痛覚に伝達され頭痛 となるとされている原因となる疾病は腫瘍、充血、物質代謝疾患、機能障害、便秘、一酸化炭素又はニコチン中毒、五官器疾患、生殖器疾患等である。

出典:『頭痛の治療頭痛の治療(頭痛の概要と分類)』日本鍼灸良導絡医学会誌 Vol. 3 (1973-1974) No. 3 P 17-19
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ryodoraku1971/3/3/3_3_17/_pdf

また、偏頭痛が起こるメカニズムは厳格には解明されていないものの、自律神経の乱れが一つの原因といわれています。便秘はストレスでなることも多いのですが、そのストレスが便秘だけでなく自律神経を乱し、頭痛につながっている可能性は大いにあります。
便秘と頭痛が同時に症状として出ている場合には、自律神経を整えるために生活習慣や食生活の改善に努めましょう。

腰痛

腰に近い場所にある腸の環境が乱れて引き起こされる便秘。当然便秘と腰痛が併発してしまうこともあります。便秘が原因、というわけではなく、この場合腰痛と便秘が同じ原因によって引き起こされている可能性が大きいといわれています。
腰痛、便秘この二つの症状を引き起こす原因としては、次のような生活習慣が挙げられます。

こちらも、頭痛であげた自律神経の乱れが腰痛も引き起こしていることが考えられるケースです。便秘は自律神経の乱れの一つのサインです。他の症状が出てくる前に便秘改善に取り組むことで頭痛や腰痛の予防につなげられるのではないでしょうか?

冷え性

血行が悪くなり引き起こされる冷え性は、女性に多い症状です。便秘の方は、便が大腸内に長期間蓄積されているため、口から摂取した水分が体内ではなく便に吸収されることが多くなります。また、糞便が大腸内で発酵し、腸から吸収される水分も汚染されてしまえば、血液となるための水分も汚染されてしまうのです。
結果的に便秘が冷え性を引き起こす要因になると考えられます。
現に、冷え性に悩む女性の中で「便秘症」を訴えている人は3人に1人の割合だという研究報告も発表されています。

体の冷えは自律神経の乱れを引き起こし便秘の原因になることもあります。どちらが先か…という話ではありますが、負のスパイラルに陥らないようにすることが大切といえそうですね。

参考:『冷え性婦人の病態生理学的検討―第3報,冷え性婦人の性格・生活習慣・食事の嗜好調査―』岡山大学学術成果リポジトリ
http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/files/public/1/15329/20160527211940727742/063_079_084.pdf

めまい

便秘が続くと、腸内に蓄積した便が発酵し、有毒ガスが発生します。このガスは腸壁から体内に吸収され血中に溶け込んでしまいます。また体内の便が水分を吸い取ってしまうため、本来であれば腸から吸収されるはずの水分が体内に吸収されず、気づかないうちに身体が水分不足の状態になってしまうことが。
そうなると引き起こされるのが「めまい」という症状です。

「めまい」は原因が実にたくさんあり、症状だけで原因を解明することが難しいといわれています。

しかしながら、高齢者のめまいの原因の一つとして指摘されているのが脱水です。便秘が直接的な原因ではない場合でも、便秘を引き起こす脱水がめまいという症状を誘発している可能性は大いにありそうですね。

参考:『標準的神経治療:めまい』日本神経治療学会 神経治療学28巻2号
https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/memai.pdf

体臭・口臭

便秘が引き起こす身体のトラブルとして、困ってしまうのが体臭や口臭という症状です。
例えば簡単なところからいえば、便秘によって便が腸内で発酵しガスが発生すれば下腹部が張り、オナラとしてガスが体外に排出されます。そのオナラが臭いというのは、想像しやすいことですよね。

また、便秘によって有害物質が体外に排出されずに腸の中に滞留してしまえば、当然腸内では悪玉菌が増加。行き場をなくして腸の壁から体内に吸収され、皮膚や吐く息などから排出されることとなります。

結果、体臭や口臭がきつくなってしまうこともあるのです。

自分のオナラや体臭が臭う…と思い込み、外出ができなくなってしまうなど生活の質が低下。場合によってはうつ病などを併発したりてしまうことのある自己臭症の中でもオナラの臭いを主に訴える患者さんは、便秘などが慢性的に起こる過敏性腸症候群だった方であることが多いという研究も報告されています。

「なんだか最近口臭がきつくなった…」「オナラがたくさん出るようになった…」となれば日常生活にも大きな影響が出てしまいますよね。便秘の改善は、体臭だけでなく心を健康に保つためにもとても大切なことなんですね。

参考:『排ガス(おなら)臭を主訴とする自己臭症に過敏性腸症候群が高率に併発する』心身医学 Vol. 55 (2015) No. 12 p. 1380-1385
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/55/12/55_KJ00010102678/_pdf

吐き気

胃など消化器官の不調によって引き起こされる吐き気。腸が不調で引き起こされる便秘も吐き気も、消化器の不調が元ですから当然併発したりどちらかがどちらかの原因となったりしていることは大いに考えられます。

強い吐き気や慢性的に吐き気を感じる際には、便秘だけでなく重篤な病気が潜んでいる可能性があります。そのまま自己判断で放置することは絶対にNG。できるだけ早めに病院で医師に相談するようにしましょう。

肥満

便秘が原因で肥満となる理由はいろいろあります。
例えば、便秘の原因ともいわれる自律神経の乱れは生活リズムの乱れや食生活、そして運動不足、ストレスが挙げられます。これらはすべて肥満にもつながる原因です。

また、便秘になると体の代謝機能が低下し、胃腸の働きが悪くなります。代謝が悪くなれば、太りやすい体質になってしまうのは簡単に想像できることではないでしょうか?

また、下っ腹の張りなどは贅肉がついたのではなく、便秘によってガスが体内に溜まっているサインかもしれません。

便秘の改善は、腸内環境を整えて、運動する、生活リズムを整えるなど肥満解消にもつながることばかり。無理なダイエットをするのではなく、まずは便秘となる根本原因を取り除く方が肥満解消の近道となるのです。

肌荒れ・ニキビ

便秘によって腸内環境が悪化すると、腸壁から便が発酵してできた有毒ガスが吸収され、新陳代謝機能を低下させます。その結果、皮膚の細胞の生まれ変わりが妨げられ、ニキビや肌荒れを引き起こすことがあります。もともとニキビは、皮脂が毛穴に溜まって、菌が増殖して起こる炎症が原因です。そのため、ニキビを防ぐためには、肌を清潔に保つことが大切です。もともと肌が持っている新陳代謝機能が低下してしまえばますます毛穴の汚れが落ちにくくなり、ニキビになりやすくなってしまうのです。

また、血液に溶け出して全身に流れた有害物質は汗や皮脂として排出されます。身体が有害物質の排出に力を取られてしまえば、当然肌の新陳代謝が低下して、肌環境が悪化してしまうのです。

参考:『ニキビ,赤ら顔に迫る~脂腺を取り巻く最新科学~ニキビの発症メカニズム,治療,予防』日本香粧品学会誌 Vol. 40 (2016) No. 1 p. 12-19
https://www.jstage.jst.go.jp/article/koshohin/40/1/40_12/_pdf

高血圧

高齢の方で特に注意したいのが、便秘中にトイレで排便をしようといきむ時に血圧が上がってしまうことです。もともと高血圧気味の方がいきむことで血圧が急激に上がれば、脳梗塞を引き起こす原因にもなりえます。

風邪・インフルエンザ

便秘になると腸内で悪玉菌が増殖し、腸内環境が悪化します。腸内細菌学においては、腸内菌が発がん性物質を不活性化したり抑制したりすることが明らかになっています。また、腸内フローラを構成する細菌の状況は、免疫にも大きく影響することがわかっています。

つまり、腸内環境の悪化は、免疫力を低下させ、風邪やインフルエンザにかかりやすくなる状態を作ってしまうのです。

例えば、腸内環境を改善する乳酸菌やビフィズス菌のようなプロバイオティクスと呼ばれる微生物に関して、ビフィズス菌に関する研究論文では次のように書かれています。

プロバイオティクスは「適正な量を摂取した時に, 宿主に有益な生理作用をもたらす微生物」と定義され,便秘や下痢の改善といった整腸作用のほかに,抗アレルギー作用や感染防御作用,抗腫瘍効果など,免疫に関連した生理機能が多数報告されている.プロバイオティクスの免疫に関連した生理機能は,摂取したプロバイオティクスが腸管粘膜を通して免疫細胞のサイトカインやケモカインの産生を制御し,全身の免疫機能に影響を及ぼすことで種々の臨床効果をもたらす可能性が考えられている.

出典:『腸内フローラの研究と機能性食品』腸内細菌学雑誌 Vol. 15 (2001-2002) No. 2 P 57-89
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim1997/15/2/15_2_57/_pdf

便秘の改善が風邪をひきにくいカラダづくりにも貢献するなんてなんだか意外なように思えるかもしれません。しかし、便秘が原因の病気をここまで見てきた方は、免疫と便秘、なんだか関係しているかもしれないと思えてきませんか?

アレルギー

便秘で免疫機能が低下して風邪やインフルエンザにかかりやすくなると同時に、アレルギー症状が見られることがあります。腸内細菌を変化させるとアレルギーを抑えると考えられていますから、便秘がアレルギーに関係しているというのは当然といえば当然の話かもしれません。

参考:『ビフィズス菌の免疫調節作用とその作用機序に関する研究』腸内細菌学雑誌 Vol. 28 (2014) No. 4 p. 141-146
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim/28/4/28_141/_pdf

「痔」

便秘によって引き起こされる病気として密かに悩む方が多いのが「痔」ではないでしょうか?
便秘が続いてコロコロ便のように便が硬くなってしまうと、トイレでウンチをする際に肛門を硬くなった便が傷つけてしまうことがあります。「痔でお尻が痛いから…」といって排便を我慢すれば、ますます便秘が悪化するという負のスパイラルに陥ってしまうこともあります。

便秘のために便が硬くなると排便時に肛門を傷付けやすくなります。また、いきみによりいぼ痔も大きくなり、排便時に出血します。肛門の痛みや出血のおそれのために便意をがまんしていると、便がさらに硬くなり、状態はますます悪化してしまいます。

出典:『わかりやすい病気のはなしシリーズ49』一般社団法人日本臨床内科医会
http://www.japha.jp/doc/byoki/049.pdf

腸閉塞(イレウス)

ここからは、便秘が引き起こす重篤な病気の例を紹介していきましょう。
まず紹介するのは腸閉塞(イレウス)です。

ただし、実際に便秘を数週間前から訴えていた方が、突然の嘔吐と下腹部痛により病院に運び込まれ、宿便(硬いウンチが腸内にとどまっていること)により閉塞性大腸炎を引き起こしていたという症例も報告されています。

閉塞性大腸炎は、大腸の閉塞部より口側の腸管粘膜に発生する非特異的炎症性疾患である。原因疾患の大部分はガンであるが、宿便を契機に閉塞性大腸炎を発症した若年症例を経験した

出典:『若年者に発症した宿便性閉塞性大腸炎の 1 例』日本腹部救急医学会雑誌34(6),2014
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaem/34/6/34_1153/_pdf

この症例では、35歳の女性が、便秘となった7日後に腹痛が出たため病院を受診。腸閉塞が疑われて検査をしたところ便秘によって宿便性閉塞性大腸炎と診断。入院して治療を進めたものの、内科治療では治癒せずに、入院から17日目に手術をすることとなったそうです。

便秘が原因で手術が必要となるなんて、なんだか怖い話ですが、症例は少ないものの若い方でもこうした重症になることはあるのです。だからこそ、早め早めに便秘は改善したほうがいいのは言うまでもないこと。

実は、腸閉塞自体も腸の働きが悪くなり引き起こされる病気です。便秘が原因ではなく、便秘と腸閉塞の原因が同じという場合もままありますので、その点は注意が必要です。

腸潰瘍、穿孔

便秘で体内に便が溜まると、大腸内に潰瘍ができてしまうことがあります。
潰瘍がひどくなれば大腸に穴(穿孔)ができてしまうケースも。また、細菌が潰瘍や穴から入り込み、お腹の中に便の細菌が広がることで腹膜炎になってしまう場合もあります。

実際に便秘による宿便が原因で大腸に穴があいてしまった症例を見てみましょう。

<症例>
患者:46歳、女性
症状:腹痛、嘔吐
発症に至るまで:
4日間便秘症状が見られた後、突然の腹痛に見舞われ嘔吐。病院を受診。その結果、大腸全体に便の塊があることが発覚。消化管に穴が空いていると診断され手術。大きさ直径2cmの穴が空いていた。

この症例が報告されている論文では、宿便性大腸穿孔の発症年齢は平均69.2歳と高齢者に多く、穿孔になってしまうのはS字結腸と呼ばれる部分が大多数。穴があかなくても、直腸などで潰瘍ができてしまった例も報告されているそうです。

宿便性大腸穿孔になれば、強い腹痛に見舞われ、吐き気なども見られることがあります。また、発症から24時間以上経つと死亡率は33パーセント。さらに48時間以上経つと死亡質が50パーセントと高くなっていることからも、宿便性大腸穿孔になってしまった場合には早く診断・治療を行う必要があります。

ぜひ、便秘が長く続き、腹痛が酷くなった、吐き気が出てきた際には、消化器内科や胃腸科などの病院を早めに受診してください。

参考:『宿便性大腸穿孔の4例』日本大腸肛門病学会雑誌 Vol. 53 (2000) No. 1 P 50-55
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcoloproctology1967/53/1/53_1_50/_pdf

大腸ポリープ、大腸がん

大腸ポリープとは、大腸の粘膜に組織が隆起してできた腫瘍です。5mm以下の小さなサイズであればガンになるリスクは低いとされ、主に手術によって取り除かれます。

大腸ポリープができる原因は、遺伝子異常が指摘されていて、癌化するケースもあるとされています。

便秘が大腸がんのリスクにならないと、国立がんセンター多目的コホート研究から報告されています。しかし、便秘治療で用いられる刺激性の下剤を長期間使うことで、大腸がんのリスクが増加することも報告されています。

便秘の治療には、安易に下剤を使いたくなってしまいますが、薬は最後の頼みの綱。まずは便秘の原因となっている食事や生活習慣の改善、ストレスの解消などが一番大切といえるのではないでしょうか?

また、同研究では、以下のように長期間続く便秘は何らかの疾患の可能性があることを指摘していますから、早めの治療が必要なのは言うまでもないこと。たかが便秘と侮らずに、異変や不安を感じたら早めに医師に相談しましょう。

いずれにしても、週2-3回の便通程度の便秘の場合は、大腸がんになりやすいかもしれないと思い悩む必要はありません。またそれ以上の高度な便秘(週に1回など)やずっと下痢が続く場合は、大腸がんに限らず何らかの疾患の可能性がありますので、医療機関への受診をお勧めします。

出典・参照:『多目的コホート研究(JPHC研究)』国立がん研究センター
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/291.html

参考:『Constipation, laxative use and risk of colorectal cancer: The Miyagi Cohort Study.』European Journal of Cancer 2004
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15341986

脳梗塞・脳卒中

間接的とはいえ、便秘が原因で脳梗塞や脳卒中を引き起こす可能性も指摘されています。 便秘になると排便時にどうしても力を入れていきむことが多くなります。「う〜ん」とトイレでいきんでいるその時、実は血圧が一気に上昇しています。

金沢大学が行った調査によれば、健康な人が洋式トイレで排便する際に上がる血圧は、個人差はあったものの最大67mmHgも血圧が上昇していたそうです。研究では、こうした急激な血圧変化が心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などの脳血管疾患を持つ方にとって危険と指摘しています。

研究によれば、トイレでいきむ際の理想的な時間は「10秒以下」。便秘の方にとっては短いと感じる方もいるのではないでしょうか?
便秘でいきむという行為が、脳梗塞や脳卒中など命に関わる病気を引き起こす原因となってしまうというのは、なんとも恐い話ですよね。

参考:『排便時の怒責と血圧変動の関係』金沢大学
http://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20171110160616.pdf?id=ART0008633937

また、カゴメ株式会社が、医療法人社団亮仁会那須中央病院と共同で、植物性乳酸菌が与える排便時のいきみと血圧の変動に与える研究に関する研究調査を行っています。カゴメ株式会社が2012年に発表した報道資料では、ラブレ菌という乳酸菌を摂取することで便通の改善と合わせて、いきみによる血圧の上昇が抑えられていた、と報告されています。

また、いきみによる血圧上昇が原因とは限りませんが、2016年3月に発表された東北大学大学院の研究者らが行った研究では、排便頻度が少ない人ほど脳卒中や循環器系の病気で死亡するリスクが高くなっていることが報告されています。

論文によれば、宮崎県大崎保健所管内に住む40〜79歳の人約4万5千人の排便頻度と13年間の循環器系疾患死亡との関連を統計的に分析。その結果、排便頻度が「4日に1回以下」の人は、「1日に1回以上」排便している人に比べて、高血圧や心筋梗塞、脳血管障害などの循環器系の病気で死亡しているリスクが1.4倍に。脳卒中による死亡リスクは1.9倍にもなっていたそうです。

循環器系の病気の一つである脳血管疾患は日本の死因ランキング3位の病気。心臓の病気である心疾患はなんと死因ランキング2位の病気です。

この論文は、海外の医学誌「Atherosclerosis」2016年3月号に掲載されています。

脳卒中や心筋梗塞、脳梗塞は命に関わる大きな病気。一命を取り留めたとしても障害が残る方も少なくありません。だからこそ、便秘の解消は大切なのです。

トイレで血圧が上がる原因は、いきみの他にも部屋とトイレの室温差も指摘されています。特に普段から高血圧気味の方や、高齢の方は、トイレでのいきみに注意するとともに、トイレの室温を温かくするなどトイレ環境を整えるようにしましょう。

動脈硬化

便秘が引き起こす可能性のある恐い病気、もう一つは動脈硬化です。
動脈とは、私たちの体に酸素や栄養素を血液とともに運ぶための大切な血管です。加齢や喫煙、運動不足、肥満などといった生活習慣によって動脈が硬くなれば血管の内側がもろくなり、破れやすくなってしまいます。また、高血圧も動脈硬化を引き起こす原因にもなってしまうのです。

また、動脈硬化の方は、脳卒中や心筋梗塞といった病気にかかるリスクも高くなるため、いかに動脈を硬くしないかが健康維持のために大切です。

ところが、便秘をしていると脂肪を分解するために十二指腸から分泌される「胆汁」を腸が再吸収してしまいます。つまり、食事から体内に取り入れたコレステロールの量を適正に保つ機能が損なわれてしまうのです。その結果、体内コレステロール値が高くなり動脈硬化につながることに。

高血圧の方は特に、便秘になったら注意が必要と言えるのではないでしょうか。

このように、便秘は数多くの病気を引き起こすリスクを秘めています。場合によっては動脈硬化や脳卒中、大腸穿孔など命に関わる病気を引き起こす可能性もありますから、放置しておくのは危険。大きな病気でなくとも、風邪をひきやすくなったり、体臭に悩まされることになったりと、日常生活にも大きな影響を及ぼしてしまいます。

便秘症状の裏には何らかの病気が潜んでいる可能性もあります。「便秘が長引いている」という方は自己判断せずに早めに病院を受診するようにしましょう。

PAGE TOP